「CM」という映像作品|泉貴文さん

映像制作会社のピラミッドフィルムに10年ほど務められた後に独立され、フリーランスでも10年のキャリアをお持ちの映像ディレクター、泉貴文(イズミ タカフミ)さん。
テレビCMをメインにMVやWEB動画など、ありとあらゆる「映像」を手がける映像のプロフェッショナルです。

具体的なお仕事内容は泉さん曰く「映画監督のCM版」。絵コンテの制作から始まり、ロケ地を決めるロケハン、撮影、編集など企画から演出まで映像作品のすべてに関わりディレクションしていくという、まさに「監督」といったお仕事です。
ちなみに、最近の絵コンテはiPadを使って描かれることも多いそう。(時代ですね!)

泉さんの手掛けた伊勢神宮のCM
泉さんが手がけた映像作品をいくつか集め3分程度にまとめてくださった作品集もお見せいただきました。食品を始め化粧品やお買い物アプリ、近鉄やドコモなどジャンルはさまざまですが、泉さんご本人を知っていると、どの作品もどことなくご本人のやわらかく穏やかな雰囲気をまとった作品になっているように感じられます。

個人的に、「マルホン 圧搾純正胡麻油」のCMは見た途端に「これが食べたい!」と思いスーパーに走った記憶のあるCM。映像にある『しらすと卵の胡麻油かけ丼』は相変わらず魅力的なビジュアルで、「おいしそうだなと思ってもらえるようにと願って」という泉さんの演出にしっかり心を掴まれていたんだなと実感しました。
泉貴文さんが手掛けたしらす丼

また、ドラマ仕立てのドコモのCMは自然な演技でとてもいい声の俳優さんが印象的な作品。泉さんは出演俳優さんのオーディションから立ち合われたそうで、そうしてすべての工程にしっかり携わることがイメージ通りの作品作りに繋がって、短い時間でも「伝わる」作品が出来上がっていくのだなと思いました。
泉貴文さんdocomoのCM

限られた長さにギュッと情報が凝縮された最も身近な映像作品、CM。商品をアピールするだけではなく、人の心を掴むものを細部までこだわって作り上げる工程は、本当に映画作りのようなものなのだと知ることができました。
次はどんな作品を見ることができるのか、とても楽しみです。泉さん、貴重なお話ありがとうございました!

・泉貴文さんについて詳しく知りたい方はこちら
・泉貴文さんが入会するco-lab二子玉川

(co-lab二子玉川 コミュニティ・ファシリテーター増山)