6/24 | The Art of Listening LIVE! #5 藤倉大「現代音楽家という仕事」 開催

6月20日(月) 、WIREDが不定期で開催している音楽レクチャーシリーズ「Art of Listening LIVE!」の第5弾として、現代音楽家・藤倉大と本企画共同主催であるWIRED日本版編集長・若林恵氏とによるトークセッションが行われました!






藤倉大は日本における若手現代音楽の作曲家の中でも最重要人物の一人です。15歳でイギリスに渡り、20歳の時にポーランドとイギリスの国際作曲コンクールで最年少+日本人初の優勝を飾り、日本でも武満徹賞、芥川作曲賞などを受賞されています。


今回は、音楽史における現代音楽の発展をコンピュータを用いた作曲技法の紹介などを通して分析・紹介するほか、音楽マーケットにおける現代音楽の特異性などについても語っていただきました。

近日発表した曲の紹介や、藤倉さんの実際の曲作りの行程、作曲した楽譜をみせていただくことができ、貴重なお話を伺うことができました。
通常の楽器の持ち方・息の吹き込み方などを変えてプレイヤーと音作りをしている動画から、藤倉さんの独特な音作りへのこだわりを感じられたように思います。

質問タイムも質問が途絶えることなく、ご来場いただいた皆さんの藤倉さんの作曲に興味津々の様子を見ることができ、非常に濃厚な時となったのではないでしょうか。



また、次回もWIREDさんのレクチャーイベントが楽しみになりました。



藤倉大|Dai Fujikura

1977年大阪生まれ。15歳で渡英し、エドウィン・ロックスバラ、ダリル・ランズウィック、ジョージ・ベンジャミンに師事に師事。ハダースフィールド国際音楽祭作曲家賞、ロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、国際ウィーン作曲賞、パウル・ヒンデミット賞、尾高賞、芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、エクソンモービル賞をはじめ、数々の著名な作曲賞を受賞。ザルツブルグ音楽祭、ルツェルン音楽祭、BBCプロムス、バンベルク響、シカゴ響、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、シモン・ボリバル響、アルディッティ弦楽四重奏団などから作品を委嘱され、国際的な共同委嘱もますます増えている。ブーレーズ、エトヴェシュ、ノット、ドゥダメル、アルミンク、リープライヒ、井上道義、山田和樹らが藤倉の作品を初演・演奏している。2015年3月にはシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ「ソラリス」がシャンゼリゼ劇場にて世界初演され、現地メディアからの評価も高い。今後初演される作品として、ニューヨーク・フィルハーモニック、NHK交響楽団、アンサンブル・レゾナンツ共同委嘱による弦楽オーケストラ作品《Infinite String》、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントポール室内管弦楽団共同委嘱によるフルート協奏曲、トッパンホール15周年記念委嘱作品で、チェリストのジャン=ギアン・ケラスのためのチェロ・ソロ作品等が控えている。録音は、NMC、commmons、KAIROSから作品集が、楽譜はリコルディ社から出版されている。最新アルバム『藤倉大 オーケストラル・ワークス「世界にあてた私の手紙」』を2016年6月22日(水)にソニーミュージックからリリース。



[ コミュニティ・ファシリテーター: 積森 ななみ]