INTERVIEW
共に価値ある未来をデザインする| 株式会社エスケイワード 沢田圭一さん
株式会社エスケイワード 代表取締役社長の沢田圭一(サワダ ケイイチ)さんにお話を伺いました。

1963年に創業したエスケイワードの3代目代表取締役の沢田さん。会社の本社は名古屋にあり、社員は70名。そのうち東京支社(co-lab渋谷キャスト)には20名ほど在籍しています。
エスケイワードは企業の課題解決のお手伝いをする制作会社です。最初は欧文写真植字事業から始まり、そこから時代と共にDTP、WEB、デジタルへと移行しました。社歴が長い分、事業内容は多岐に渡り、社内には様々な人材が揃っている為、基本的には「なんでもできる会社」だそうです。
仕事以外から関係を築いて、最高の仕事を生み出す
エスケイワードは専任の営業メンバーを設けず、取締役のお二人で仕事を生み出しています。基本は指名や紹介を受け続けて、追加オーダーや新たなお客様をご紹介いただいている状態で、コンペには参加しないスタンスです。
代表的なクライアントはメガベンチャー、伝統的な企業、アニメ制作会社、シンクタンク、行政など幅広く取り扱っています。幅広い内容でお手伝いができるのが会社の強みで、丁寧に仕事をすることを大切にしていらっしゃいます。依頼をいただいてから、「何を・誰に伝えるのか」を依頼者と一緒に言語化しながら、その上で一番適切なアウトプット(制作物など)を検討します。何千ページもあるWEBサイトをリニューアルする内容であっても、伝えたい事を明確にすれば、自ずとやらずに済むことも明確になるそうです。
ロゴ制作とコピーライティングのみをお手伝いすることもあれば、理念化から整理し、言語化までを手伝うワークショップを実施することもあります。一番多いのはデジタル系の制作依頼ですが、紙媒体やノベルティ、最近は施設エントランスの制作なども行っています。

仕事の経路~映画『THE FIRST SLAM DUNK』の受注~
沢田さんはコンペ形式の仕事獲得や従来型のプロジェクトマネジメントに限界を感じ、新たな手法を模索しています。ご本人が青山学院大学ワークショップデザイナー(WSD)育成プログラムなどの学習コミュニティに参加したことで、そこで出会った仲間たちと指名で仕事を行うケースが増えていきました。(さらに学びを深めるため大学院へ進学し、2025年3月に大学院の社会デザイン研究科を修了したばかりです。)
映画『THE FIRST SLAM DUNK』のウェブサイトの受注をしたのは、もとを辿ると2010年に名古屋市の訪日旅行客向け観光プロモーションを受注したのがきっかけでした。そこから多言語でサブカルチャーのコミュニティサイトの立ち上げや、アニメやサブカルチャージャンルのWebサイト制作などの担当者からのご紹介が繋がり、映画『THE FIRST SLAM DUNK』ウェブサイト制作を指名されました。多言語でサイトを制作でき、発注元のアニメーション制作会社の各作品のオフィシャルウェブサイトの制作実績があることを評価されての指名でした。
いま、力を入れていること
エスケイワードさんがいま、力を入れていることは二つ。一つは、アクセシビリティに配慮した、誰もがアクセスできる、より品質が良いサイトを制作することです。社員主導でウェブアクセシビリティ推進部が立ち上がり、活動を続けています
二つ目は、社会課題解決実践者へのクリエイティブサポート。社会に貢献したい、社会を良くしたいという想いのある方を、クリエイティブでサポートします。ぜひco-labメンバーとコラボレーションしたいと思ってくださっていて、特にまちづくり・施設など、実際の街なかでどう活用するのかに興味があるそうです。
エスケイワードさんはco-labの壁に書かれたスイミーの絵にとても共感してくださいました。経営理念に「個が輝き、調和を育む器であり続けます。」を掲げていて、これが実現された状態がまさにスイミーの絵だったそうです。一人一人の力が大きくなくとも、群れを作り、困難を避け、自由に泳ぎ回れる。先頭にいる魚も最後尾の魚もヒエラルキーがあるわけではなく、それぞれに役割をはたしているような状況を理想にしているそうです。

出典:レオ・レオーニ『スイミー』
インタビュー後には、さっそくco-labメンバーを講師に迎えたワークショップが実現しました。今後もコラボレーションやご活躍が楽しみです。
<関連ページ>
株式会社エスケイワードHP
(co-lab渋谷キャスト コミュニティ・ファシリテーター 中山)

