劇場運営のプロフェッショナルが語る「場を育てる」仕事|株式会社シアターワークショップ中村 諒さん

今回ご紹介するのは、2024年9月に入会されたco-lab渋谷キャスト会員、株式会社シアターワークショップ 運営プロデュース部門マネージャーの中村諒(ナカムラ リョウ)さんです。
株式会社シアターワークショップは、代表取締役の伊東正示さんが、1983年11月に設立以来、42年の歴史を持つ従業員192名の企業です。


中村さんは、渋谷キャストのガーデン・スペースの担当マネージャーとしてもご活躍されています。「劇場のあるくらしをみんなで楽しむ」という企業理念のもと、全国各地で文化施設の運営を手掛ける同社の取り組みと、中村さんが関わる渋谷キャストでの仕事についてお話しいただきました。

“劇場づくり”のプロフェッショナルチーム

シアターワークショップは、劇場・ホール・イベントスペースの設計や管理運営計画のコンサルティングから、 開館後の運営や事業企画までを総合的に手がける、国内でも数少ない「トータル・シアタープロデュース・カンパニー」です。

事業は大きく4つの柱に分かれています。
  1⃣  劇場コンサルティング
  2⃣  舞台技術
  3⃣  文化施設運営(中村さん所属)
  4⃣  文化事業プロデュース

全国に20件以上の運営施設を持ち、北海道から鹿児島まで各地域でその土地ならではの文化を支えています。

※劇場コンサルティング案件実績300件以上、文化事業プロデュース参画施設13ヵ所、技術管理施設12ヵ所

 「場を運営する」ということ

中村さんが所属する「文化施設運営」部門では、オーナーから委託を受け、施設の管理運営や営業施策を行っています。 現場に常駐し、日々の運営・予約管理・安全確認を行うだけでなく、イベントの立会や、マーケティングを含む営業企画まで幅広く担当。
「イベント制作会社とは少し違っていて、主催者や利用者が“より良い形で”イベントを開催できるように、細かく安全面や運営面をサポートするのが私たちの仕事なんです。」と中村さんは語ります。

代表的な運営施設

これまでに手がけた施設には、渋谷ヒカリエの「ヒカリエホール」や、 立川「ステージガーデン」、 大阪「扇町ミュージアムキューブ」など、多種多様な施設が並びます。
「同じ施設は一つとしてないんです。
それぞれの特性や地域性に合わせて“場の形”を考えるのが面白いですね。」

渋谷キャストでの取り組み

現在中村さんは、渋谷キャストの「スペース」と「ガーデン」の運営マネージャーも担当しています。ここでは、企業イベントから一般参加型イベントまで、日々さまざまな企画が展開されています。
過去には、NHK主催の「超体験NHKフェス」が開催され、壁や床にプロジェクションマッピングを投影した空間で、音楽番組やEテレ、ドラマ、アニメ、報道番組など、NHKの多彩なコンテンツを一堂に体験できる大型イベントが行われました。


また、サントリーによる「BAR グラスとコトバ」では、真っ暗な会場に仮設のBARカウンターを設置し、非日常的な空間を演出。
“今の気持ちを表すコトバ”を選ぶだけで、その言葉にぴったりのカクテルが提供されるという、ちょっと不思議な期間限定BARとして話題を集めました。

屋外のガーデンでは、「イチゴフェス」や「ビアガーデン」など、多くの人が気軽に楽しめる一般向けイベントを開催。
「季節ごとに装飾を少しずつ変えていて、毎年の変化を楽しみに来てくださる方も多いんです」と中村さん。

“場を通して、人がつながる”仕事

「渋谷キャストでは、BtoCのイベントが多い分、 日々いろんな人がこの場所に関わり、訪れるんです。そういう“人と場の出会い”が、劇場のようにドラマチックで面白いですね。」と語る中村さん。
シアターワークショップが掲げる「どこでも劇場、すべてが劇場」という理念は、渋谷キャストという街の中のオープンスペースにも息づいています。
「ぜひ、気軽にイベントに遊びに来てください。そして“場を楽しむ”ということを一緒に体験してもらえたら嬉しいです。」

劇場を“建てる”だけでなく、“育てる”という視点で文化を支えるシアターワークショップ。
中村さんの話からは、空間づくりの裏にある繊細な仕事と、“人と場をつなぐ”喜びが伝わってきました。


人と文化が交わる“劇場のあるくらし”を、これからどんな形で広げていくのか。
中村さん、そしてシアターワークショップの今後の展開がとても楽しみです!

中村さん、貴重なお話をありがとうございました!

<関連ページ>
株式会社シアターワークショップのHP

(co-lab渋谷キャスト コミュニティ・ファシリテーター 山﨑)