Takeshi Ishiguro Creative Lab石黒猛氏による現代テクノロジーの結集、新発想の茶器『刻音(ときね)』発売!!

元co-lab渋谷アトリエメンバー石黒猛氏(Takeshi Ishiguro Creative Lab代表、元IDEO)の、最新作プロダクトである、これまでの形状にとらわれない新たな急須『刻音(ときね)』が、ついに発表されました!!


『刻音(ときね)』
 オフィシャルサイト
 目指したのは、急須を超えること
 日本茶800年の歴史に、新たなときを刻む茶器

石黒氏はデザインワークのなかで、開発対象へのあくなきリサーチと研究を行い理解した上でアイディアを生み出しアウトプットに昇華することを得意とされていますが、今回発表された『刻音(ときね)』の開発では、なんと2年の歳月と500回を超える試作を粘り強く繰り返したと言います。そして、半ば諦めかけていた時に「茶葉を透過しながら抽出する」というアイデアがふと浮かび、「沈殿抽出式ティードリップ」という方法にたどり着いたそうです。


(『刻音(ときね)』コンセプトムービー)

先日開催されたオンライントークイベント『シブヤ クリエイティブ トーク』でも貴重なライトニングトークでご登壇いただいた石黒氏ですが、イベント中に語られた、

「クリエイティブな活動は、ときに論理的に証明できないドラマが起こる不思議なものだ」

というアイディア発想のアプローチに関する考察も非常に印象的でした。

今回の『刻音(ときね)』の開発で発想された「沈殿抽出式ティードリップ」も、茶葉が開くための「茶器内の空間」を確保した急須の構造や、お茶の抽出中に「茶葉を揺らさない」といった、おいしいお茶を淹れるための2つの技術的な条件を満たしたデザインとなっており、この発想の背景にはもしかしたら胸の高鳴るドラマティックなひらめきがあったのかもしれません。

また、ガラス容器を用いた『刻音(ときね)』の本体は、急須のこれまでのイメージを覆す洗練されたデザインが印象的で、まるでコーヒードリッパーを彷彿とさせるモダンな佇まいと、日本茶文化だけが持つ凛とした雰囲気が見事に融合されている美しさがあります。
もちろん見た目の美しさだけではなくプロダクトとしての品質も考え抜かれており、例えば本体やフィルターに土由来の素材である「半磁器」が使用されることで、温かみのある手触りを残しながらも食洗器に対応しているなど現代のテクノロジーと融合されています。

人間が健やかに暮らしていくという純粋な営みにおいて、世界的に大きな変革を強いられた2020年ですが、テクノロジー進化による恩恵を受けながらも、生活や情報スピードの加速による疲弊も目を逸らすことのできない現実ではないでしょうか。そんな現代を生きるわたしたちのライフスタイルには「お茶をゆっくりと淹れ、おいしくいただく」というお茶時間そのものが必要な暇(いとま)なのかもしれません。

『刻音(ときね)』という新しい急須がもたらすものは、ゆったりと時間を過ごすという価値ある経験であり、お茶時間によって得られる癒しは今こそ求められているような気がしてなりません。デザインが人に与える影響や、社会の流れに寄り添うデザインというものを、双方向で考えさせられるプロダクトでした。

秋も終わりに近づき冬を迎えると、寒さのなかにある静寂と共に年賀の季節がやってきます。
ご自宅やオフィスで、家族や仲間と、おいしいお茶をゆったりと淹れる贅沢な時間をぜひお過ごしください。

[ コミュニケーション・ディレクター 鳥井 ]

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