「伝える」デザイナー|鶴岡直人さん

co-lab二子玉川オンラインプレゼン会、3人目の千吉良さんに続き今回の最後のプレゼンターはデザイナーの鶴岡直人さんです。


鶴岡さんは多摩美術大学出身。卒業後RICOHに入社されインハウスデザイナーとして工業製品などに長く携わられ、RICOH時代には360度カメラ「THETA(シータ)」が、プロダクトだけでなくアプリなどトータルのデザインが評価されてグッドデザイン賞ベスト100にも選出。
メーカーで得たハードウェアとUI、それらを統合したUXをトータルで担うスキルや経験を最大限に活かし、現在はスタートアップ支援をメインに独立してご活躍中です。

鶴岡さんのお仕事は「作って、伝える」スタイル。メーカーのインハウスデザイナー時代、ハードウェアとUIだけを担うことがほとんどだったものの、同じやり方では新しい製品の認知やマーケティングが広がりにくいという点から、WEBや紙媒体、展示などを一気通貫してやろうというところに至ったのが原点となっているそうです。

メーカーで開発・発売された製品のWEBサイトはそれまで外注が多かったとのこと。けれど、開発した製品の良さを「伝える」部分を外注してしまうところがどうしても腑に落ちなかった鶴岡さんは、「伝えるところまでメーカーがやるべき」と考えカウンタープランを出してWEB制作に関わるなど「伝える」部分までも担うように!


製品のキービジュアルに使われるビジュアルも従来は広告代理店からいただくことがほとんどで、見せたいイメージと相違があったため、自身でフルCGのビジュアルを制作。光の当たり方や影の入り方など実際の商品のイメージに合うよう落とし込んでいき、「伝える」ための映像づくりを追求していったとのお話に感嘆するばかりです。

中には、作る過程も商品価値になるのではないかとどうやって製品が出来上がっていくのかを示したCG映像も。「作った」デザイナーが「伝える」ところまでを担当することでよりその製品の良さやデザインに込められた意味を余すことなく伝えられるという信念を持ち、自ら「伝える」ための技術を磨いていった過程が強く感じられてその熱に圧倒されました!

現在スタートアップ支援をメインに活動するようになり、CG技術はもちろん、得意ではないけれどWEB制作に関わる中でコードを学んだことも、クライアント先のエンジニアさんとの円滑なコミュニケーションに役立つなど、これまでの経験を今に活かせている部分がたくさんあるとのお話も印象的でした。

日々とても忙しくされている鶴岡さん。co-labでお会いするたびに新たなCG作品をお見せいただきますが、毎回驚くような本当にクオリティーの高いものばかり。
これから先もどんどん新たなスキルや表現方法を得られていき、作るのはもちろん、「伝える」デザイナーとしてご活躍の幅を広げていくのだろうなと確信めいたものを感じたプレゼンでした。

今回も幅広い分野でご活躍されるメンバーさんのお話を聞くことができ、充実した時間となりました。プレゼンターの皆さん、ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!

(co-lab二子玉川 コミュニティ・ファシリテーター増山)